就職活動

卒論を書き上げる以外にも超えねばならない壁がありました。就活です。

鬱の時に就職、退職など大きな決断をすべきでないというのはセオリーです。しかし、ここで就職活動をしなかったら社会に出るのが怖くなってニートになるという危機感、これ以上親にお金の負担(ダブった分の学費、治療費)をかけられない、新卒カードを捨てるのはもったいない…などなど、僕が就活に取り組む理由はあまり前向きな理由ではなかったです。そんな状態でやりたいことなんてわからないし、ましてや自分の短所ばかりに目がいっている鬱の状態で自己アピール…まぁうまくいきませんよね。

病気する前は夢に見ていた研究職も卒研で躓いてる自分にとっては望んではいけない、あるいは何かの間違いでうまく行っても後で苦しむと言った思いから諦めました。


業界・企業の研究、自分のやりたい事と向き合ったり、説明会に行ったり、普通の就活生の十分の一もそういったことはしなかったと思います。

病気で気力、集中力が低下し、さらに不安に対して過敏な状態だったので説明会や面接に行った次の日は寝込んでしまっていました。


面接まで受けたのは3社だけ(大手2社と今の会社)先に受けた大手は落ちました。つらくてつらくて就活やめたくてしょうがなかったので今の会社で採用をもらった時点で僕の就活は終わりました。景気がよくなりかけ頃で人手不足だったので運が良かった。ニートという最悪の事態を回避できて一安心。

病気さえなければもっといいとこ行けたという後悔は未だにあるけどね。

ただ、就活でエネルギーと時間を使い過ぎると、鬱を悪化し卒研が終わらず、卒業できない可能性が絶大だったのでベストではないけどベターな選択ではあったかな。

ということで3月に動き始め、5月の終わりに最初に内定もらった時点で就活おしまい。


今の会社の人にとても失礼だと思うし、最低だけどさ…

今の会社はいい人が多いし、希望通り化学系のメーカーに入れたし、実家から近いし、結果的には良かったのかな?これ、結果論だから環境悪くて鬱悪化してたら目も当てられない。


実は面接では鬱のことは隠してました。面接で不利だと思ったから。休学の理由は子供の頃から患っている別の病気の治療と言ってました。まぁもう三年も前だし時効でしょ。

 


同じような状況の方には治療のセオリー通り、完治してからの就活開始をおすすめします。先ほども書きましたが、将来が不安で仕方なくて、夢も希望も持てない状態での10年後の自分を良い方に想像なんてできません。